お正月の門松を立てる理由とは?
お正月は、新年を迎えるにあたり、しめ縄を玄関に飾り、お鏡餅を備えるなど
日本ならではの風習が今も根付いています。
「門松」もそのなかのひとつ。
年神様を祭るためのもので、家や屋敷の入り口に、1本または2本の生木を立てます。
地域によって「かざり松」「お松さま」「かどばやし」「門木(かどき)」「拝み松」などさまざまな呼び名があります。
樹種も松だけではなく、ナラ、ツバキ、ホオなどその地域でおめでたいと考えられている木を飾るそうです。
平安時代の末期にかかれた吉田兼好の「徒然草」では、門松に関する次のような一文があります。
このころには、既に門松を立てる風習があったことが分かりますね。
「大路のさま 松たてわたしてはなやかにうれしげなるこそ またあはれなり」
ところで、門松には特段の「様式」があるわけではありません。
作り方もさまざまで、東京などでは鳶職人が作るのが一般的だったようです。
値段は大きさによってまちまちで、注文を受けて作る門松は
大安などの縁起の良い日に届け、据え付けし、取り払うときも鳶職人が出向いたそうです。
日本ならではの古くから伝わる風習です。
今ではあまり見かけることも少なくなりましたが
来年のお正月には、ご自宅の前に立ててみるのはいかがでしょうか?
岡山県赤磐市にある「こうづ造園」は、お庭を最適な環境に作ります。
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2020.09.18